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2026.9.02

スマート保安とは?注目される背景やインフラの安全を支える取り組みを紹介

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スマート保安とは?注目される背景やインフラの安全を支える取り組みを紹介

「設備の老朽化や人手不足への対応を進めたい」「保安業務を効率化しながら、安全性も向上させたい」と考える企業担当者の方も多いのではないでしょうか。

近年、電気やガスなどのインフラ設備の保守・点検現場では、「スマート保安」という考え方が注目されています。

この記事では、スマート保安の意味や注目される背景、インフラの安全を支える具体的な取り組みについて分かりやすく解説します。

スマート保安とは

スマート保安とは

スマート保安とは、IoT(Internet of Things)やAI、クラウド、ドローンなどのデジタル技術を活用し、設備の安全性を維持しながら保安業務の高度化・効率化を目指す取り組みです。

例えば、センサーで設備の稼働状況や温度・振動などを常時監視し、異常の兆候を早期に検知することで、故障や事故を未然に防ぎます。

さらに、カメラやドローンを活用した遠隔・省人化点検や、AIによる予兆診断・データ分析により、点検精度の向上と作業負担の軽減が期待できます。

こうした先進技術の活用と並行して、巡回点検や報告書作成、作業記録の共有といった日常的な現場業務をデジタル化することも、スマート保安を支える重要な基盤です。

デジタル技術の活用は、人手不足への対応や保安品質の向上に貢献し、安全で持続可能な保安体制の構築につながります。

従来の保安とスマート保安の違い

従来の保安とスマート保安の違い

従来の保安とスマート保安は、設備管理やデータ活用の面で大きく異なります。
主な違いを以下の表で確認した後、それぞれの特徴を詳しく解説します。

 

項目 従来の保安 スマート保安
設備監視 定期的な巡回や目視点検が中心 センサーなどで24時間常時監視
点検方法 紙の点検票やExcelで記録 クラウドで記録・共有
巡回ルート 担当者の経験をもとに作成 デジタルツールで最適化・自動作成
情報共有 紙やメールで共有 クラウドでリアルタイム共有
異常への対応 点検時に異常を発見 異常の兆候を早期に検知し迅速に対応
データ活用 活用しにくい データ分析により保全計画を改善

経験や紙管理に依存した従来の保安

従来の保安業務では、設備の巡回点検や目視確認が中心で、点検結果は紙やExcelで管理するケースが一般的でした。

巡回ルートについても、電柱・鉄塔・線路・山間部など住所のない地点に点在するインフラ設備では、デジタルツールによる管理が難しく、現場担当者の経験と勘に頼らざるを得ない場面も多くありました。

こうした運用では、転記作業による手間やタイムラグが生じるほか、点検品質が担当者個人の経験に左右されやすく、業務の属人化が課題となっていました。

デジタル技術を活用したスマート保安

スマート保安では、IoTやAI、クラウドなどを活用し、設備監視から巡回点検・点検結果報告・情報共有までをデジタル化します。設備データをリアルタイムで把握できるため、異常の兆候を早期に検知し、故障や事故の未然防止につなげやすくなります。

また、巡回ルートの最適化や点検記録の一元管理によって業務効率が向上するほか、蓄積したデータを分析することで、点検計画や保全業務の継続的な改善にも活用できます。

さらに、従来は担当者の経験やスキルによって左右されがちだった点検品質のばらつきを改善できる点も大きなメリットです。

チェック項目のデジタル化やデータの可視化によって作業手順が標準化され、作業員の熟練度にかかわらず、常に高い水準で保安業務を行えるようになります。

スマート保安が求められる背景

スマート保安が求められる背景

続いては、スマート保安が注目されるようになった社会的な背景や、インフラの現場で導入が進められている理由を紹介します。

保安人材の不足が深刻化している

スマート保安が求められる背景には、深刻な保安人材の不足があります。
少子高齢化による労働人口の減少に加え、設備保全・保安分野では熟練技術者の高齢化や退職が進んでいます。

現状は問題なく業務が回っている現場でも、このまま対策を講じなければ、将来的な「技術・ノウハウの継承」や「保安体制の維持」がより困難になります。

こうした課題を解決し、限られた人員で確実な安全を確保するため、IoTやAIなどのデジタル技術を活用した「スマート保安」の導入が求められているのです。

インフラ設備の老朽化が進んでいる

インフラ設備の老朽化も、スマート保安が求められる大きな要因です。

国内の電力設備や通信設備、道路、橋梁などの多くは、高度経済成長期に集中的に整備されました。これに伴い、今後は建設から50年以上が経過する設備の割合が、急速に増加すると見込まれています。

国土交通省によると、2030年には道路橋の約54%、トンネルの約35%が建設後50年を超えるとされています。
出典:国土交通省 社会資本の老朽化対策情報ポータルサイト「社会資本の老朽化の現状と将来

設備の老朽化に伴い、点検・保全の重要性はより高まる一方で、保安業務を担う人材は減少しています。

そのため、デジタル技術を活用して点検・保全を効率化し、限られた人員でも安全性を維持できる保安体制の構築が重要になっています。

国もスマート保安を推進している

人材不足やインフラ設備の老朽化といった課題に対応するため、国もスマート保安の普及を推進しています。

経済産業省は2020年6月に「スマート保安官民協議会」を設置し、デジタル技術を活用した保安の高度化に向けた基本方針を策定しました。

この取り組みは、安全性の向上と省人化・生産性向上を両立させることを目的としており、保安業務全体の持続可能な運営を支える施策として位置付けられています。

このような国の推進を背景に、電力やガス、高圧ガスなどの分野でスマート保安の導入が進められています。

今後もインフラ設備の保安現場を中心に、デジタル技術を活用したスマート保安への移行がさらに進んでいくと考えられるでしょう。

インフラ保安の現場でよくある課題

インフラ保安の現場でよくある課題

スマート保安の実現が求められる一方で、一般的な業務システムを導入するだけでは解決しにくい現場特有の課題もあります。設備が設置されている環境は一般的なオフィス業務とは異なるため、現場の特性に適した仕組みを導入することが重要です。

ここでは、インフラの保安現場でよく見られる課題を3つ紹介します。

山間部や地下では通信環境が不安定になりやすい

送電設備や鉄道設備、通信基地局などのインフラ設備は、山間部やトンネル内、地下など、電波が届きにくい場所に設置されているケースが少なくありません。

オンライン接続を前提とした地図アプリや業務システムが利用できず、現場までの移動や設備情報の確認に支障が出ることがあります。

そのため、せっかくデジタルツールを導入しても、通信環境への対策がされていなければ十分な効果は期待できません。
この課題を解決するには、自社の状況に合ったデジタルツールを選ぶことが重要です。

住所のない設備は現地特定に時間がかかる

保安業務の対象となるインフラ設備には、電柱や屋外広告物、山間部の設備など、住所で検索できない設備も少なくありません。一般的な地図アプリでは目的地を設定できないため、現場の特定や移動に時間がかかってしまいます。

その結果、設備の場所を把握している担当者に業務が集中し、多くの現場で属人化を招いているのが現状です。

巡回・移動・報告業務の負担が大きい

インフラ保安の現場では、現場への移動や巡回ルートの作成、報告書の作成・共有などに多くの時間がかかり、作業員の大きな負担となっています。

付帯業務に時間を取られると、本来注力すべき設備点検や保全作業に十分な時間を確保しにくくなります。

その結果、点検業務が駆け足になってチェック品質の低下や異常の見落としを招くだけでなく、圧迫された時間を補うための残業が増加し、作業員の身体的な負担を一層大きくしてしまう悪循環に陥ります。

そのため、少ない人員で安定した保安体制を維持するためには、点検業務だけでなく、巡回・移動・報告といった付帯業務も効率化することが重要です。

スマート保安は現場業務のデジタル化から

スマート保安は現場業務のデジタル化から

スマート保安を実現するためには、IoTやAIなどの高度な技術を一度に導入する必要はありません。まずは、巡回点検や設備管理など、日常業務をデジタル化することが、効率的かつ現実的な第一歩です。

続いては、スマート保安の実現に向けて現場でも取り組みやすい、業務のデジタル化の進め方を紹介します。

巡回・移動業務を効率化

IoT機器やAI、ドローンなどの高度な技術を導入したからといって、日々の巡回点検や現場への移動が完全になくなるわけではありません。

特に、広範囲に点在するインフラ設備(電柱・鉄塔・線路・管路など)の保安においては、点検そのものよりも現場への移動時間が業務の大半を占め、課題になっているケースがあります。

保安業務の効率化を図るには、設備点検の高度化だけでなく、巡回ルートの最適化や移動時間の短縮など、日々の巡回・移動業務を見直すことも重要です。

現場情報を専用アプリで管理

設備情報や巡回履歴、点検結果などを専用アプリで一元管理することも、スマート保安の実現に向けた有効な取り組みです。

紙やExcelで管理していた情報をデジタル化すれば、現場でスマートフォンやタブレットから結果を入力するだけで報告できるため、帰社後に転記作業をする必要がなくなります。

これにより大幅な業務時間の短縮につながるほか、現場と事務所でスムーズに情報共有でき、過去の点検履歴も確認しやすくなります。

また、蓄積したデータは、将来的にIoTやAIを活用した設備監視や保全計画の高度化にも役立てられるでしょう。

スマート保安の実現ならGorillada PRO(ゴリラーダ プロ)がおすすめ

スマート保安の実現ならGorillada PRO(ゴリラーダ プロ)がおすすめ

インフラ保安の現場特有の課題を解決し、現場業務の効率化からスマート保安を始めたい方におすすめなのが、ナビ機能付き点検業務クラウド「Gorillada PRO(ゴリラーダ プロ)」です。

ここでは、インフラ保安の現場業務をワンストップで効率化する、Gorillada PROの主な特徴を紹介します。

圏外でも利用できるナビ機能を搭載

Gorillada PROは、山間部や地下、トンネル内など電波が届かない現場でも、あらかじめ保持した地図データを使ってオフラインでルート案内が可能です。

移動中のアプリ停止や読み込みエラーに悩まされることがなくなるため、現場では通信状況を気にせず目的地までスムーズに移動できます。

移動によるタイムロスやストレスを最小限に抑えることで、限られた人員でも計画通りの巡回・点検業務を確実に遂行できるようになります。

住所のない設備もピンポイントで案内

保安業務の対象となるインフラ設備には、住所が設定されていないケースも少なくありません。

Gorillada PROでは、座標や登録済みの位置情報をもとにナビ設定ができるため、一般的な地図アプリでは検索できない電柱や山間部の設備へもピンポイントで案内可能です。

現場までの正しい移動ルートがアプリ上で可視化されることで、初めて現地に向かう作業員や経験の浅いスタッフでも、道を探すタイムロスなく最短で到着できるようになります。

これによりベテランの記憶や勘に頼っていた移動ノウハウが標準化され、特定の担当者に業務が偏る属人化を根本から解消します。

巡回・点検・報告まで専用システムで管理できる

Gorillada PROはナビ機能だけでなく、巡回・点検・報告までを1つのシステムで管理できます。
現場ではスマートフォンやタブレットから点検結果を入力でき、写真や位置情報も併せてクラウドへ保存されます。

現場で報告業務が完結するため、帰社後にパソコンへ再入力する手間がなくなり、業務時間を大幅に削減できます。

さらに、こうして蓄積されたデータを活用することで、過去の記録を踏まえた保全計画の見直しや継続的な業務改善につなげられるなど、スマート保安の実現を支える基盤となります。

Gorillada PROについて詳しくはこちら

現場のスマート化でインフラ保安の未来を支えよう

現場のスマート化でインフラ保安の未来を支えよう

スマート保安というとシステム投資や高度な技術導入をイメージしがちですが、決してそれだけではありません。

まずは、巡回・移動・点検・報告といった日常業務をデジタル化し、現場の負担を軽減しながら業務を効率化することが、スマート保安への第一歩となります。

Gorillada PROは、オフラインでも利用できるナビ機能や、住所のない設備へのルート案内、点検情報の一元管理などを通じて、現場が使いやすい仕組みで、インフラ保安における業務効率化を支援します。

スマート保安の実現に向けた基盤づくりを進めたい方は、ぜひ無料トライアルをお試しください。

Gorillada PROについて詳しくはこちら

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