東北電力ネットワーク株式会社 様

 災害時も迅速な現場到着!
東北電力ネットワークがGorillada PROで実現した 電力インフラ保守の業務効率化 

東北電力ネットワーク様への導入|Gorillada PRO

東北電力ネットワーク株式会社様(以下、東北電力ネットワーク)は、東北6県と新潟県を供給区域として一般送配電事業を行っており、
電力インフラ設備の災害時における復旧業務や、平常時の保守・保安業務サービス等を提供しています。
現場への迅速な到着が不可欠な中、通信環境や地図情報に関する課題を抱えていました。
業務用カーナビアプリ「Gorillada PRO」が、これらの課題解決と業務効率化にどう貢献したのか、担当者様のお話を中心にその詳細を追います。



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  • 災害時、通信切断でナビとして利用していたスマートフォンの地図アプリが利用できず、迅速な現場到着が困難
  • 日常業務の点検時、特に電線の繋がりや位置特定には系統図と地図の照合や目視が必要で、現場到着に時間を要する

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  • オフライン環境下でも、電柱番号による作業地点の検索・案内で迅速な現場到着を実現

  • 系統図と地図を同一画面で確認でき、移動効率が向上

 1.迅速な現場到着が求められる中、多大な時間と労力を要する移動に課題 

電力の安定供給を担う東北電力ネットワークにとって、現場への迅速な移動は非常に重要です。

しかし、そこにはいくつかの課題がありました。

現場へ向かう車両

 

 1-1. 災害時の通信遮断された環境下での移動

「2022年12月に新潟県佐渡島で発生した大雪災害の際に、深刻な課題に直面しました」 
と、導入推進ご担当者様は語ります。

当時、東北電力ネットワークは電力インフラの迅速な復旧のため、直ちに応援部隊を現地へ派遣しました。
しかし、現場では通信網が広範囲で途絶し、普段使用しているスマートフォンの地図アプリなどが全く機能しないという状況に陥ったのです。

 

 現場ご担当者様:

現場に向かうにもどのように向かえば良いのか、目的の電力設備はどこにあるのか、
 の情報が乏しく、到着するのに多大な時間と労力を要しました。
」 

 

 導入推進ご担当者様:

「この経験から、通信が遮断された環境下でも現場に迅速に到着し、復旧することが重要な課題であることを痛感しました。」

 

 1-2. 電力設備を目視確認しながらの移動 

災害時だけでなく、日常の保守・点検業務においても、現場到着に時間を要することが課題となっていました。


現場に向かう際は、主に系統図(電線・電柱など電力設備の番号や配置が記載された図面)を参照します。

しかし、系統図には、道路など地図情報がほぼ無く、電力設備の正確な位置を把握することが困難でした。

そのため、効率的なルート計画を立てられず、移動時には目視で電線や電柱を追い、設備の位置関係を把握しながら現場へ向かう
ということも多かったと言います。

電力設備点検現場

現場ご担当者様:

「電線は山を越えて設置されていたり、道路のない場所を通っていることもあります。そのため、目視で電線を追って移動すると、山越えや行き止まりに遭遇するなど、本来は最短ルートがあったにも関わらず、大きく迂回せざるを得ないケースが発生し、現場到着に時間を要していました。」

 2.オフライン利用と系統図表示、そしてパナソニックの対応力が決め手 

これらの課題に対し、東北電力ネットワークは複数のソリューションを検討する中で、Gorillada PROの導入を決めました。

 

導入推進ご担当者様

 

導入推進ご担当者様:

「最大の決め手は、やはり『オフライン環境でも地図表示やナビゲーションが利用できる』こと、
そして『系統図と道路地図を同一画面上で確認できる』という2です。」

 

これらは、同社が抱えていた課題を解決するために必須の要件でした。
その上で、パナソニックの技術力・導入までの対応スピード・タブレット設置の容易さも高く評価されたと言います

 

導入推進ご担当者様:

「特に優れていた点として、膨大な系統図のデータを地図上に表示しているにも関わらず、それを滑らかに動作させる技術。そして、導入に向けた課題の洗い出しから、各拠点でのタブレット設置までの導入スピードは圧倒的でした。タブレットは簡単に車両へ取り付けられるため、外部業者への依頼も必要なく、導入までの期間を短縮できました。このような迅速な導入と運用開始を実現できる企業は他にはありませんでした。

 

 3.通信圏外や土地勘のない場所でも迅速な現場到着を実現 

 Gorillada PROの導入は、これまで課題となっていた場面で、大きな効果をもたらしています。

 

 3-1.  オフライン環境下での移動

ご担当者様:

「オフライン環境になるのは、災害時だけではありません。私が担当する太陽光発電設備に関する業務では、山間部など通信圏外の場所に行くことが多いのですが、Gorillada PROは、オフライン環境下でも全く問題なくナビゲーションしてくれるので、現場まで迷わずに移動できるようになり、通信圏外でも安心して対応できています

 

オフライン対応(Gorillada PROの特長)

 3-2. 系統図表示による効率化 

系統図がナビ画面上に表示されることの効果について、大きく2つの効果を実感していると言います。

 

  • 移動前の計画時
    現場ご担当者様:
    系統図と地図情報が同一画面で確認できるため、点検や復旧対応が必要な電線や電柱の位置をナビ画面上ですぐに特定できます。これにより、移動前の計画段階で最短ルートを検討できるようになりました。

 

  • 移動中
    現場ご担当者様:
    「移動中も、自車位置と周辺の電柱や電線の位置関係が一目で把握できます。そのため、以前のように電線を目視で追い続けたり、遠回りしたりすることなく、土地勘のない場所でもスムーズに現場へ向かえるようになりました。」

 

結果として、迅速な現場到着を実現しています。

 

系統図の表示(Gorillada PROの特長)

 3-3. 電柱番号検索による効率化  

上記の主な効果に加え、現場ご担当者様は「電柱番号検索」機能も日々の業務効率化に繋がっていると話します。


現場ご担当者様:

「住所が存在しない現場もあるため、作業指示の多くは、住所の代わりに各電柱に付与された『電柱番号』で伝えられます。Gorillada PRO は『電柱番号』で目的地検索とナビゲーションができるため、指示を受けたその場で行先を設定してすぐに出発でき、迅速な初動対応を実現しています。」

 

電柱番号検索(Gorillada PROの特長)

 4.業務全体の効率化と、社会インフラを支える共通基盤

Gorillada PROの導入は、東北電力ネットワークの現場業務における移動の効率化に大きく貢献しました。
そして、さらなる業務改革への展開を目指しています。

 

導入推進ご担当者様:

「保守・保安業務全体の効率化に貢献するサービスへと進化していくことを期待しています。」

具体的な機能拡充や展開のイメージについては、主に2つの方向性で期待していると言います。

導入推進ご担当者様:

1つ目は、複数の作業指示に基づいた最適な巡回ルートの自動提案機能や、緊急時に最も近くにいる作業員を自動でアサインするような仕組みなど、限られたリソースで最大限の成果を上げるための機能です。
2つ目は、東北電力ネットワーク内での共有地図基盤を構築し、より広域での効率的な業務運営や、他の業務システムとの連携強化を視野に入れています。」

 

最後に、パナソニックへの期待について、以下のように述べています。

導入推進ご担当者様:

「パナソニックには、引き続き現場の声を製品開発に活かしていただき、我々のような社会インフラを支える企業の課題解決に貢献するソリューションを提供し続けてほしいと願っています。」

 


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 東北電力ネットワーク株式会社

 事業概要 :東北6県と新潟県を供給区域とした一般送配電事業

  webサイト:https://nw.tohoku-epco.co.jp/